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花柄の着物に込められた意味とは?長く伝えられてきた由来や意味を解説

2023.03.16

着物に描かれる模様。

その中でも、つい目を引かれてしまうのが「花柄の着物」ではないでしょうか。

季節に合った種類豊富な花が描かれたおしゃれな着物。

じつはこれらの柄には、意味が込められているのです。

この記事では、花柄の着物に込められた意味や由来についてご紹介します。

また、着物の選び方も解説しているので、自分に合う花柄の着物を探してみてください。

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着物にはどのような柄がある?

そもそも、着物にはどのような柄が描かれているのでしょうか。

着物の柄は、大きく分けて4種類に分類できます。

それぞれの違いを見ていきましょう。

①花柄

この記事の本題でもある花柄は、着物に描かれる柄の中でもかなりの数を占めている柄です。

季節によって用いられる花柄が大きく異なり、例えば、次のような花が着物に描かれています。

  • 牡丹
  • バラ
  • ひまわり
  • 金木犀

桜には「良いこと・新しいことの始まり」、牡丹には「幸福や豊かさ」という意味があるなど、描かれる花ひとつずつに異なる意味が込められています。

着物のベースカラーや花の色が大きく異なるため、バリエーション豊富な柄から好みの着物を選べるでしょう。

②動物柄

着物には、動物が描かれる場合もあります。

縁起の良い動物が選ばれていることも多く、例えば、次のような動物が着物の柄として有名です。

おめでたい意味を持つ鶴や、繁栄を意味する雀など、古くから日本にいる動物が描かれることが多いのが特徴です。

ただ、近年ではデザイン性を意識し、猫柄やかわいい動物を描いた着物も多数登場しています。

③縁起柄

着物には、縁起の良い道具として、次のような柄が描かれています。

  • 扇(おうぎ)
  • 毬(まり)
  • 流水

主に、古くから利用されている道具やおもちゃ、風情のある風景などが縁起柄として表現されています。

模様の配置や組み合わせによって着物のデザインが大きく変化するため、同じ柄でもデザインを比較することが大切です。

④モダン柄

時代の変化に伴い、近年では次のような着物柄が登場しています。

  • チェック
  • シャンデリア
  • 星座

モダン柄は、種類が豊富に提供されているのが特徴です。

また、下地の着物生地をカラフルに組み合わせて、風情とおしゃれさを生み出した着物なども登場しています。

花柄の着物に込められた意味

さまざまな柄が提供されている着物ですが、その中でも女性人気が高いのが「花柄の着物」です。

では、花柄の着物にはどのような意味が込められているのでしょうか。

続いて5種類の花模様に対する意味をご紹介します。

①松竹梅:生命の輝きと力強さ

古くから用いられている3種類の植物である松竹梅。

ランクを表現したり、縁起の良い組み合わせとして、着物以外にもさまざまな場所で用いられています。

この3種類の植物には「生命の輝き」「力強さ」という意味が込められており、日本の四季を耐え抜く力をもつ植物であることから、縁起物として用いられているのです。

夏の暑さ、冬の寒さに負けない植物ということもあって、力強さを表現できます。

②桜:縁起の良さの始まりと豊かさ

日本の代表的な花である「桜」は、着物の柄としてかなり人気の高い柄です。

春という季節にのみ開花する限定的な花ですが、2~4月にはさまざまなイベントが行われるため「縁起の良さの始まり」「豊かさ」という意味が込められています。

例えば、卒業式や始業式、農作物が育ち始めるのもこの時期です。

春に行う花見も、農作物の豊作を祈るイベントとして始まったことから、日本人に親しみのある柄だといえます。

③ばら:上品さや可憐さ

西洋の花であるバラも、近年では着物の柄として頻繁に利用されています。

ビビッドな目立つ色をした花ということもあり、ばらには「上品さ」「可憐さ」という意味が込められています。

カラフルでキレイなバラですが、花が咲いている時期はほんの少し。

ばらの持つ二面性を表現してあるため、おしゃれな着こなしができるでしょう。

また、品種改良によっていろんな色合いのバラが登場しています。

同様に、着物の柄のカラーバリエーションも増えているため、自分好みのバラ柄を見つけることができるでしょう。

④ふじ:長寿や子孫繁栄

薄紫色をしたふじの花。

この花模様も着物柄として頻繁に利用されています。

富士の花が垂れる姿が愛らしい植物であり、長生きする植物ということもあって「長寿」「子孫繁栄」という意味が込められているのが特徴です。

ほとんどの花が上向きなのに対し、ふじの花は下向き。

俗世に降りてくる天からの使いという意味もあり、優雅な模様として古くから用いられています。

⑤菊:不老長寿

徳川家の家紋にも使われている菊柄。

菊模様は古くから邪気を払う長寿の象徴として親しまれています。

もちろん菊柄の意味は「不老長寿」

長生きしたいという意味を込めて、古くから着用されています。

また、菊模様にもいくつか種類があり、万寿を祝うときに着る「万寿菊」など同じ柄でもいろんな違いを楽しめるのが魅力です。

花柄の着物|3つの選び方

ひとことで花柄といっても、植物や花の種類によってデザインや雰囲気、意味合いが大きく変化します。

中には、自身の着用する着物の柄選びに迷っている方もいるはずです。

最後に、花柄の着物の選び方として、ポイントを押さえた着物選びについてご紹介します。

①季節感で選ぶ

着物を複数枚所持する予定があるなら、季節によって使い分けるのがおすすめです。

例えば、春には桜柄、夏にはひまわり柄、冬には椿柄など、花柄のパターンを用意しておけば、おしゃれに着物を着回しできます。

また、花柄の着物によっては1年中着用できる柄というものも提供されています。

なるべく着物の所持数を抑えたいという方は、年中着用できる唐花柄や蝶柄などがおすすめです。

②込められた意味から選ぶ

前述した花柄に込められた意味と同様に、紹介しきれなかった花柄にもそれぞれ意味が込められています。

作られている着物はそれぞれプラス方面に意識が向く縁起の良い着物ばかりです。

現在の自分に当て見ることや、なりたい自分を意識してみることによって、込められた意味から花柄を選んでみてはいかがでしょうか。

ただし、着物一つ一つの意味を調べるのは大変でしょう。

それなら、ネットショップを用いて商品ページを見ていくのがおすすめです。

柄の意味が簡単にまとめられているほか、料金や着物の写真が詳細に載せられています。

お得に購入できる着物も多数提供されているので、ぜひネットショップを通じて自分に合う着物を探してみてください。

③あなたのイメージから選ぶ

あなたが自分自身に感じているイメージをお持ちなら、そのイメージに合う着物を選んでみるといいでしょう。

着物は自分を表現するアイテムであり、あなたのことを相手に伝えることが大切です。

また、自分のイメージが分からないのなら、周囲の人たちから言われているあなたのイメージを参考するといいでしょう。

イメージカラーや性格など、参考になるポイントはたくさんあります。

イメージをベースに着物選びを行えば、選択肢を絞ることができるでしょう。

おわりに

種類豊富な着物の柄。

それぞれの柄には、古くからイメージされてきた意味や願いが込められています。

また、女性に人気な花柄の中にもさまざまな植物が用いられています。

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