薄着なイメージがある着物に対して、防寒対策のお悩みを抱えている方も多いでしょう。
近年は寒暖差が大きくなっており、着物単体では寒さに対応できなくなっている状況です。
そこでこの記事では、今すぐできる簡単な防寒対策についてご紹介します。
おしゃれな着こなしができる防寒具5種類、およびアレンジできる防寒アイテム3種類をチェックしてみてください。
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着物単体だと冬を乗り越えられない理由
着物といえば、古くから日本で着用されてきた伝統着です。
近年でも、お祝い事やイベント、食事会などで着用されることがよくあります。
ただし、近年の地球温暖化によって日本の寒暖差が強まり、着物単体では冬を乗り越えにくくなっているのをご存じでしょうか。
その理由は、一般的な着物の構成が次のようになっているからです。
- 肌襦袢(上半身の肌着の代わり)
- 裾除け(下半身の肌着の代わり)
- 半衿(着物)
着物のメインとなる半衿は、ある程度厚みがあり保温効果がありますが、肌襦袢や裾除けは薄手であり、通気性に優れているのが特徴です。
普段から何枚も重ね着して冬を過ごす人にとってかなり薄手であり、そのままの着こなしでは風邪をひいてしまう場合もあるでしょう。
よって、今後の冬は「着物+ワンポイントアレンジ」で防寒対策を行うことをおすすめします。
簡単に手に入るアイテムばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
冬におすすめ!着物の防寒対策5選
これからの冬におすすめしたい着物の防寒対策を5つご紹介します。
紹介するのは、着物と組み合わせても印象を崩さず、おしゃれなコーディネートとしても役立つアイテムです。
種類も豊富に販売されているので、気になる防寒対策にチャレンジしてみてください。
対策①羽織(はおり)
防寒対策の王道として、着物とセットで利用される「羽織」を着用してみてはいかがでしょうか。
羽織とは、着物の上から着用できるジャケットのようなものであり、外出時はもちろん、室内でも利用できます。
また、羽織はカラーバリエーションや柄が豊富にあるのが特徴です。
種類を選んで着用すれば、カジュアルな場面、フォーマルな場面のどちらでも活用できます。
羽織はウールといった厚手の生地で作られていることから、1枚羽織るだけでかなりの防寒対策を期待できるでしょう。
対策②袷(あわせ)
あまり目立たない防寒対策を行いたいなら「袷」を着用してみてはいかがでしょうか。
袷とは、着物の裏地に付ける生地のことであり、既存の着物に防寒機能を付与できます。
また、裏地に対して取り付けることから、着物の印象を崩さずに着用できるのが魅力です。
もちろんフォーマルな場所でも利用できるため、暖房が効いていないお座敷や外出時などに役立ててみてください。
対策③道行(みちゆき)
フォーマルな場の礼装として防寒対策を行いたいなら「道行」を着用してみましょう。
道行とは、着物の上から着用できるコートのようなものであり、前述した「羽織」と似た服装です。
ただし、カジュアルな場面で利用できる羽織りとは異なり、道行はフォーマルな場所で着用されます。
角ばった形状をした防寒具であることから、角衿や道行衿とも呼ばれている服装です。
シンプルなデザインの道行が販売されているので、結婚式や食事会などで着用してみてはいかがでしょうか。
対策④ポンチョ・ケープ
少し洋風のおしゃれを取り入れたいなら「ポンチョ」や「ケープ」を着用してみてはいかがでしょうか。
ポンチョやケープは洋服であることから、和服である着物と相性が悪いと思われがちですが、実はおしゃれの一環として良く着用されている防寒具なのです。
着物のデザインやカラーをベースに、おしゃれなポンチョ・ケープを選べば、ワンポイントとして他の人たちよりもおしゃれの1歩上を目指せます。
最近では、着物用ポンチョ・ケープなども多数販売されているので、尾尻成の組み合わせを選べない方は、専用のポンチョ・ケープを購入しましょう。
対策⑤防寒用裾除け
普段着用している裾除けが薄手だというのなら、防寒対策として「防寒用裾除け」を着用してみてはいかがでしょうか。
防寒用裾除けは、文字通り冬用の着用着であり、着物の内側に着用することから、通常の裾除けとの違いがありません。
着物は全体的に薄手の生地で構成されているため、まずは問題となる薄手から改善してみましょう。
また、内側に着用できることから、他の防寒具と組み合わせて利用できるのが魅力です。
防寒対策は、複数の衣類を組み合わせて利用できるので、ぜひ対策のひとつとして覚えておきましょう。
着物との相性抜群おしゃれな防寒アイテム
メインの防寒具とは別に、ワンポイントで着用でき、かつおしゃれなアイテムを3種類ご紹介します。
どの組み合わせも着物との相性がよく、古くから利用されている防寒アイテムばかりです。
どういった場所で利用しやすいのかも含めて、アイテムの特徴をご紹介します。
アイテム①ロングブーツ
もしカジュアルな場所で防寒対策を行う予定なら、着物とロングブーツを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
ブーツといえばモダンなアイテムだと思われがちですが、じつは大正時代あたりから着物とブーツがおしゃれの一環として組み合わされていたのです。
ブーツはそこが厚めに作られていることから、裾を汚しにくくできるほか、着物の歩きにくさを解消できる魅力があります。
防寒機能のあるロングブーツを選んでおけば、おしゃれかつ冬に使える防寒アイテムですので、ぜひ取り入れてみてください。
アイテム②手袋
手元の寒さを防ぐために、手袋を着用してみてはいかがでしょうか。
手袋は、フォーマルな場所でも着用できる防寒アイテムであり、和服専用の手袋なども多数販売されています。
着物の色や柄とあわせれば、簡単におしゃれな雰囲気を作り出せるほか、防寒対策にも役立つのが特徴です。
着物の種類によっては7分袖の物もあるので、長手の手袋を選ぶことをおすすめします。
また、防寒対策以外にも、おしゃれとして利用できるレースの手袋なども販売されているので、ワンポイントとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
アイテム③マフラー
着物には襟がないことから、首元に寒さを感じてしまう人もいるはずです。
もし、首元の防寒対策を考えているなら、マフラーを着用してみてはいかがでしょうか。
着物と組み合わせられるマフラーの種類はかなり豊富であり、首元を温める短いマフラーだけでなく、肩まで防寒できる長めのマフラーもおすすめです。
また、ショールやストールを着用して防寒対策する人もいるため、自分の持つ着物にぴったりのマフラーを探してみてください。
冬に着物を着たいなら防寒対策を準備しておこう
近年では、季節を問わず予想できない寒さが襲ってくる場合があります。
特に秋ごろから冷え込むような日も増えているので、早めの防寒対策がおすすめです。
もし冬に着物を着用する予定があるなら、まずは本記事でご紹介したアイテムを取り入れておしゃれに冬の備えを行ってみてはいかがでしょうか。
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